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黒鯛師探訪 ■新潟市 美々さん
今回の黒鯛師探訪は新潟在住の”美々”さん。
女性ながら新潟東港のテトラも平気で乗るツワモノです。
まだ釣り歴1年半のキャリアながら、最大魚は47.5cm、また一日の最多枚数は9枚という実績。
お話を聞くのが楽しみです。
- お忙しい所すみません -
美々さん「いえ、どーいたしまして」
- 横須賀新堤で釣られている所を拝見していたのですが、竿さばきは見事ですね -
美々さん「えっ?そうですか・・」
- まず黒鯛を始めたきっかけをお聞きしたいのですが -
美々さん「え〜と・・始めはおととしの夏、渓流釣りを始めたんですよ・・
ところが、渓流って禁猟の時期があるでしょ?・・・結局その後に釣りを教えてくれた人が黒鯛もやる人だったので・・・・
ただ、その頃は黒鯛って何???状態でしたよ」
- 渓流と黒鯛釣りは全然違いますよね・-
美々さん「最初は新潟東港で団子釣りをしたんです」
- いきなり団子釣りですか?-
美々さん「そうです。その時期は周りも皆団子釣りで・・・あ、紀州釣りじゃないですよ、たらし団子と言って、
ウキを付けずに竿下にそのまま垂らすんです」
- しかし・・それにしてもいきなり団子釣りは難しいでしょう?東港は水深もあるし-
美々さん「それでやっぱりはじめての時は釣れませんでした。
リールとかも、糸が出すぎたりして。。。なんかもういや〜〜んってな状態??」
- 最初はそうでしょうね -
美々さん「それで、周りの人が釣れるものだから、どうして??どうして私だけ釣れないの・・・
悔しい、いったい何が違うの??・・と思い始めて、それから通い始めたんです。
あまり釣れないので団子をブンブン振り回してたりしましたね」
- ははは・・気持ちは分かりますね〜-
美々さん「それから4回、5回と毎週行くうちに、ようやく釣れない理由が解ったんです。
自分の団子は底まで届いてなくて、途中でバラケてしまってたんですね・・・それも気が付かなかったりして」
「それが解ってから団子を工夫したりして、6回目の釣行でようやく31cmの黒鯛が釣れたんです。
綺麗で感動しましたよー」
- 6回目で釣れた・・というのはたいしたもんです -
美々さん「底を這わせていたから竿に来た時にはもう掛かっていましたね」
− それですっかりハマった訳ですね −
美々さん「えぇ〜はまりましたよ〜家が釣り場まで20分ですから、毎週でしたね。
おかげでそれから時折釣れる様になって・・・」
- 絶好調ですね −
美々さん「ええ。始めはね・・・・」
- それからウキフカセに・・?? -
美々さん「そうです。冬になって餌取りが少なくなってきたし、
東港のあるポイントでウキフカセで大きいのが釣れていたんですよ。
それで行きつけ(笑)の釣具屋さんに行って、水深にあった円錐ウキを買ってウキフカセを始めたんです」
- 東港というと10m以上の水深ですよね、流れも速いし・・・難しいと思いますが? -
美々さん「うう〜ん・・1号〜2号のウキで最初は足場の良い所でやりました。
釣れた時はウネリが高くて堤防まで波が時折這い上がってきましたね」
- え?結構危ない時だったんですね。-
美々さん「ええ・・かなり。一回目の時ははイナダを釣って・・・・2回目だったかな?
1枚目は30cmで、危ないからもうやめようと思った途端・・・47・5cmありました」
- よく上がりましたね -
美々さん「うう〜ん・・結構落ち着いてやり取りしてましたね。
皆さん足が震えたとかドキドキしたとか言うじゃないですか・・・そんな事は無かったかな?
途中から大きいってのが判ったので、上げたいと思ったけど・・でもヤッタ〜とは思いましたよ」
「その後、行きつけの釣具屋さん(笑)で魚拓取りますか?って聞かれたんだけど、
いいえ〜50cm越したら取りまーす と断っちゃいました。」
- 東港って良く人の割りに釣れないって言いますけど・・ -
美々さん「話が面白いのはそこまでなんですよ。
それから24連敗とかありましたからね。2000年の初物は5月でした。
ただ、年間釣行は90回位は行ってますから」
- それはお見それいたしました -
美々さん「みんなから不良主婦とか言われてます・・そろそろ非行主婦かな?」

- 女性の釣り師が増えてきた昨今ですが、何かアドバイスとかありますか? -
美々さん「別に無いです・・・ト●レの問題なんて取るに足らない・・と、いうかそれ相応の対処すればいいことでしょ。
やっぱり東港のテトラとか飛ぼうとしても一歩足りなかったり・・・体力がもうちょっとあれば・・ってなくらいかなぁ
まぁ、それでも梯子使ったりロープ使ったりすればなんとかなるしね〜」
- ・・・・・それで釣行はいつも単独で行かれるんですよね? −
美々さん「そうです、基本的には」
- それで今までの釣行で一番危険だった・・というか危なかったと感じたことは? −
美々さん「ひゃぁ〜、それはいっぱいありますよ!
【一番】と言ったら…初めての東港で、自転車ごと流されそうになった
(流されたけど、落ちなかっただけ!)ときですけど…。
他にも、東港排水口のテトラから落ちたときとか…。
川を釣り下がっていた時、雪しろで増水してなかなか入渓したところに戻れなかったときとか…。
ま、もっとシビアなのもあるけど…。それは内緒です。
(⌒-⌒;) (アァ、生きてて良かった!)」
- さすが不良主婦!(笑) 気合系なんですね・・美々さんは −
美々さん「。。。。。。ハハハハハ。。。。」
- 話は変わりますが仕掛けとかは自分で工夫されたんですか?−
美々さん「まぁ、まわりの名人さん達のを横目で見て・・あ〜ここが違うなぁとか、あ、そうなんだ・・とか?
前に新々提でYさんとBさんとでローテーションで流していたとき私以外の2人は餌取り多いね〜とか、
フグだねこの当たりは・・とか言ってるんですよ。
その時私は全然当たりも無くって・・・それで浮き下変えたりガン玉の位置変えたりしたら
ようやく餌取りでも当たりが出はじめて・・・・まさに目からウロコでしたよ」
- そうなんですよね・・ほんのちょっとしたことで変わるんですよね
それで、ちょっと技術的な事なんですけど、
仕掛けや釣り方でこだわっている事ってありますか? -
美々さん「それは…【ない】…というより、【わからないんです】
(^◇^;)
仕掛けや釣り方って、結局”そのときの状況”にいかにマッチさせるかっていうことが大切ですよね。
残念ながらそこがまだわからないんです!今はまだ偶然釣れた状況を頭にインプットさせるしかないかな?
でもいつも頭にあること…。
より”食わせやすい仕掛け”が絶対にあるはず…ってね。」
- それで・・美々さんの釣りの仲間ってインターネットで知り合った人たちですよね? -
美々さん「そうです。ネットで知り合った人たちがいなかったら・・今の自分はなかったです」
2001年春の釣果

- それは良いのか悪いのか・・・・さておいて 今後の目標は? -
美々さん「今は数を釣りたいです。そしてコンスタントに釣れる様になればと・・」
- それがなかなか難しいんですよね でも面白さもそこなんですけど −
美々さん「まだまだ行きたい所、やりたい場所沢山ありますね」
- なるほど・・また同じような質問ですけれど、美々さんにとって黒鯛釣りって?
美々さん「鎮静剤かな〜
私、闘争本能の高い女なんですよ。狩猟民族っていうか・・
だから生活においてなくてはならないものですね」
- それはそれは(^^; -
美々さん「そしてたとえボーで終わっても、不精な釣りはしたくないなぁ・・
できる限りの事はしたいといつも思って釣りしてます」
- ありがとうございました、夏の東京湾釣行、楽しみにしております -
後記
おそれいりました!!!!!
年なし狙って頑張って下さいね。
この取材の後、なんと”年無し”GET!!
2001/05 新潟にて

取材 2001 4月 ークロパラスタッフー くらげ仙人