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出船前の開会式

9月9日(日)東京湾黒鯛研究会の大会が10周年記念とし,一般参加120名,黒研会員24名を含め計144名で大々的に開催された.
東京湾黒研と言えば、東京湾の堤防各所のヘチ釣名人を集めた噂に名高いクラブである.
又、東京湾黒研は現在黒鯛に関する、3つの事業を行っているので黒鯛釣りにたづさわっている、
釣り人なら少なからずも聞いたことはあるだろう.

1つは,
タグ&リリースを推進し現在8年間で約1800枚の釣った黒鯛を放流し回遊経路を研究している.

(もし黄色のタグのついた黒鯛を釣ったら?)
2つ目は、
黒鯛釣り教室,老若男女を含め年に数回の,落とし込み釣り,ヘチ釣の個人指導を行っている.
現在はこの伝統的なヘチ釣を,若い釣り人に継承していこうと勤めている
3つ目は、
黒鯛の稚魚放流、これは幅広く釣り人及び協賛メーカーからの募金等を募り行っているが,
現在1匹の稚魚放流に約100円の費用がかかっている.是非黒鯛師の方は,機会があれば募金に協力していただきたい、この場を借りてお願いします.


今日の釣り大会のルール、対象魚はもちろん黒鯛のみ,ヘチ釣にて釣った魚の総枚数及び重量を競う.
場所は川崎新提,全長約3700m一本の防波堤だ、渡提する場所は6ヵ所、
収容人員は100人以上いても何の問題も無くヘチ釣にはもってこいの堤防である!
渡提してすぐ虹の掛け橋 全長3700mの長い防波堤だ

前置きはこれぐらいにし、今日の様子をお伝えしよう.
台風が目前に迫っている関東地方,そんな中雨交じりの天気で開催された、.時折かなり雨脚が強くなる.
朝6時に一般参加の120名が出船.各自思い思いの場所に渡提する。
川崎新提はここのとこ余り釣れていないようだが、前日の情報によると2番で釣れていたとのこと、
私は前日の情報を元に1番から2番に向かって攻める事にし、1番に渡提した。
一番人気はやはり2番のようだ、かなりの釣り人が事前情報を元に2番に渡提した.

堤防に乗り東の空を見ると大きな虹がかかっていた.久しぶりに素晴らしい虹を見て感動に浸る.
しかしながら、いっしょに渡提した黒鯛師たちはそれどころではない、仕掛けを準備する人、早々にヘチを落とし込みながら歩く人
我こそは優勝するぞと気合が入っている.
私ものんびりとして入られない、体験取材とは言うものの本音は優勝を夢見ている.

幸な事に条件は北風濁りもあり、台風前で海面はざわつき絶好の黒鯛釣り日和???
私は東京湾をホームに黒鯛釣りをしているが、ここ川崎新提は、始めて来るフィールドだ.
計寸すると40.6cm・1.23kg
検量後、タグを打って放流

事前情報では堤防の内側の方が良かったと聞いていた、情報だけを頼りに丹念に堤防の内側を攻める。
水深はどれくらいあるのだろうか?とりあえずハリス一ヒロを取りその上約一ヒロ半までを探る.
500mほど攻めたがアタリが無い、気分を変えて堤防をよじ登り外側を攻める事に、外側の方が多少濁りがあり海面もざわついている.
釣れそうな雰囲気だ、ここまでは一番に渡提した釣氏はまだ誰も本命を仕留めていない.

堤防のヘチを丹念に2m間隔位で探り歩き、3番まで歩いてきた。
約2kmほど釣り歩いたのだが、一度もアタリが無い.しばらくして周りの状況が入ってきた。
3番、4番に渡提した釣氏が全部で4毎程の釣果があったようだ.
しかしながら時間は既に11時を回っている.
狙いを間違えたようだ.!!!
それでも1枚釣れば入賞のチャンスは残っている、諦めずに4番に向かって坦々とヘチを探り歩く。
更に500m、流石に腹も減り、いささか疲れた.弁当が有るのは渡提した1番2.5km戻らなければならない.

諦めてここで方向転換.今探り歩いてきたポイントを、おおざっぱに探りながら戻る.
竿を上げるときに、40cmほどのボラがスレでかかってきた.回りの釣氏は黒鯛を掛けたと思い注目している.さっさと釣り上げ、
2番まで探り歩いたところで、今回大会開催委員長米山氏と会い、会話する。
チョット気を抜いた時、「乗った」2ヒロのタナでの聞き合わせ、餌はタンクの爪だ、難なく浮き上がってきた.
40Cm程の綺麗な黒鯛.タモを伸ばすが4mのタモが届かない.
米山氏に5.3mのタモを借りて何とか一枚目を仕留める事が出来た.「ホッ」とする瞬間だ!
針は既に黒鯛の口から外れていた.


一息つき米山氏としばし談話をし又、つりの再開.
30分ほど探り2度目のアタリが来た、一ヒロ半のタナで糸フケがスッっと走る.
合わせたが何の反応も無い.餌の緑貝を見ると割られてオモリには小さな歯型が!!!

何回か同じ所に餌を落とし込んだがその後は結局あたりなし.
時間は既に2時を回っていた.

その後1時間粘った会も空しく大会終了となった.

本日の総釣果は、144名参加で計11枚、優勝者は46Cmを釣り上げた、久永氏、先日の黒鯛工房カップでも準優勝している.

大会終了後は10周年記念祝賀会が、黒研会員及びゲストを招き開催された.

東京湾黒研からのお願い! <只今黒鯛移動状態調査中>
尚詳細については月刊誌11月号、釣り人及び釣りマガジンで掲載される予定です.是非購読を!!!