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ポイント徹底解剖

第2回 「久里浜沖磯 アシカ島(大)」
前回に続いて、同じく久里浜のアシカ島の解剖です。
コマセ釣りのできる期間はやはり11月中旬〜4月いっぱいまで、5月の連休中は微妙。
船着場も海の状態によって表と裏があり、小さい島よりは波、ウネリに強く渡礁率は高い。
収容人数は約10人程度、浮きフカセでは1月、2月の厳寒期にも安定しています。
全景

 北と南では水深と流れがかなり違うので、仕掛けの選択がまず最初の分かれ目。
    シーズン中は北、または北東風が多く、東京湾側になかなか出られない日が続く。
    

黄色は下げ潮の流れ   は上げ潮の流れ
チャカ場付近
北風、特に北東風の時には釣り易くて暖かく重宝するポイントですが、通常は下げ潮時に入る場所です。
アシカ島両島中比較的潮が緩い所で、おおむね潮代わりの時に地合が来て食いが立ちます。
小さい鉄柱の左からは常に潮が払い出し、沖に潮目ができる事がありそんな時も見逃せないでしょう。
小さい島向きの角から川に向かって掛け上がりになっており、ここの壁際に良い潮が当たれば
落とし込み、フカセ共に非常に良い釣りが出来ます。
上潮の時、小さい島のコマセがここに効いてしまうことがあり、そんな時にはここだけ爆釣したりします。

小さい島との間の沖向きはかなり深くなっており(10〜12m)、際から流れる潮があればベストです。
磯際はやや根が張り出し、当て潮時は根係りしやすくなりますが鉄柱正面の潮の弛みも見逃せません。

いずれにせよ水深は7m〜12m、潮が早いときは竿2本以上タナを取ったりします。
際狙いなら3ヒロ位から食ってきます。
川方面は厳寒期より春先〜初夏までがよく釣れています。

階段上テラス
コンクリートの階段を上がった所で2,3人並んで竿を出せます。
げ潮の本流からの巻き込み潮が入り、コンクリートの小さな出っ張りからサラシが出れば好条件。
左方面は東の先端から続く根が伸びており、やや浅くなっていますが、タナは竿一本から様子を見て下げて行きます。
大体、この辺りで食うことが大半で、時に数も出ます。

際も朝のうちは魚が居るようです。
東の先端
好んで入る常連の釣り師は、ここから下げで沖に出る潮を流しています。
なり遠方の根周りを狙うのですが、大きい潮周りでないとなかなか上手く流れてくれません。
通常は正面から落ち込む磯際と、左前方にある沈み根の周りが実績も高いのですが、
潮がかすめるように早い時は釣るのが大変難しいポイントでもあります。
ここは上げ、下げどちらでも釣りが出来ますが、北東風では波をかぶり、なかなか入れません。

北東向き
ここは当て潮のとき落とし込みの人がよく入る場所。
浮きフカセの狙いはやはり際と、やや前方の根の周辺に付いている魚。

流せばメジナが多くなります。

上げが効いていれば最も期待できる場所、寒いのが難点ですが・・・・
際は根が広がって浅く、右からの潮を止めています。
川方面か、写真右沖に仕掛けを遠投すれば岩盤をかわして沖まで流れてくれますし、
流域にいくつも沈み根があるので、非常に有望です。
タナは3ヒロから竿一本程度、それでも所々根にかかりますが、ライン操作で上手くかわして下さい。
コマセは川の中、もしくは足元の低い磯の払い出しに少しずつ途切れないように撒けばOK。
80メートル〜100メートル付近で当たりがでます。
上げから下げに入る直前がチャンス。
また、一日中潮がダラダラと小さい島、東電方面に流れてしまう時はあまり良くありません。
<次回は地磯>