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こんな体験をした・・怖かった・・嬉しかった!!等々、 投稿お待ちしています!


No.47 楽しい船旅 楽布団

 

 

さてさて、自分のHPの更新も飽きてしまったし、かといって、何かしてないとつまらない・・・

久々に猛烈体験談なんかに投稿しちゃおうか?!

まぁ〜今回の場合、営業妨害に成ってはマズイから、場所は<某沖堤>とでもしておきましょっ!!

 

昔々、あるところに、それはそれは愛想の良い船長さんがおったそうな・・・

まだ、その渡船で渡った事が無かった楽さんは、船長に電話をしてみたのでした・・・

   

   船長 「ハイハイ!明日の朝ですかっ!ハイハイハイハイ何時でも良いですよっ!!」

           「一晩中、船の所に居ますから!ハイハイハイハイ何時でも来て下さいっ!!!」

   楽 ( ホンマカイナァ〜・・・)「じゃぁ、4時に行きますから宜しくですう〜」

   船長 「ハイハイハイハィ駅まで迎えに行きましょうかっ?!」

   楽 「いや!車ですから!!」・・・・・(おいおい電車で行くヤツなんか居るのかよ?)

  

なんかしっくり来ない感じ・・・・でもまぁ〜良いか・・・

釣友のM氏に連絡すると一緒に行くとのこと。

3時半に現地待ち合わせをして予定通りに到着する。

辺りは当然真っ暗、夜明けは5時前後だから、4時の渡船は朝マズ バッチリ!!

しかし!!船長が居ない・・・

時間は4時・・・来ない・・・

 しかたなくM氏と船の横に荷物を降ろす・・・・船長は居ない・・・

(一晩中居るハズじゃなかったか?)

15分経過・・・待ちきれないので船長に電話・・・・

     船長 「ハイハイハイハイすぐ行きますからっ!!ハイハイハイハイハハイ」

       (おいおい、忘れてるよ・・・・)

しばらくして、アクセル全開で船長到着!!

     船長「おはようございますっ!!じゃ荷物積んでください。船は向こうですから!」

指差す先には放置され、半分沈んだ廃船が一隻・・・ドッヒャ〜!!

(あのなぁ〜!!いくら真っ暗だってよ〜、テメェ〜の船間違えるかよっ!!イライライライライラ)

     楽 「おめぇ〜の船はこれだろっ!!」

    船長「へっ!?あァァァァ〜〜こっちこっち スンマセン スンマセン スンマセン・・・・・・」

とりあえず、やっとこさ出船!・・・・船はA堤へ・・・・

まだ辺りは暗い・・・・夜明けに間に合う!

A堤に近づくと船長は懐中電灯を取り出し、A堤を照らす。

  船長「あっれぇ〜〜???船着け?・・・・ど?・・・・ドコ?」

    (今度は何処に着けるか解らねぇ〜のかよ〜〜)

何度かこの堤防に来た事の有る楽布団、船長から懐中電灯を取り上げ船着けを照らし

  楽「そぉ〜〜こっ!!!」

   船長「ハイハイハイハイハイ・・・照らしていてくれぇ〜〜〜」

船はスゥ〜〜っと船着けへ着くハズ・・・が無いっ!!

行き過ぎるわ!!・・・バックは足りねぇわ!!・・・

堤防から1mくらいのところを平行にウロウロ・・・

(いつまで行ったり来たりしとるんじゃっ!!)

やっとのことで堤防に接岸、荷物を揚げて帰りの時間を船長に伝える

  楽「じゃ12時で宜しく!!」

  船長「ハイハイハイハイ12時ですね!ハイハイハハイハイ」


さて何処でやろうか?・・・周りを見れば

コラァ〜〜!夜が明けとるわぃ!!!

 

準備をして釣りを始める・・・・

何やら港の方で、貨物船がスピーカーで叫んでる・・・?

よくよく聞いてみると

  貨物船「コラッ!!航路の真ん中に何捨ててんだっ!!!ダメだバカヤロッ!!」

何やってんだろ?・・・ありゃ〜渡船の船長だよっ!)

    貨物船「コォ〜ラッ!!ダメだって言ってるだろかぁ〜バカヤロッ!!」

ナント船長!さっきの廃船を引っ張って来て、港の真ん中に沈めようとしてる!!

ウッヒャァ〜〜!!何考えとるんじゃあのボケッ!)

怒られまくって諦めたのか、廃船をまた引っ張り始めた・・・・

今度は港の外に出ていく・・・・・沖に捨てやがったっ!!!

(ア〜〜ア・・・・・ヤッチマッタヨ〜〜)

まぁ〜こ〜なると釣りの話しなんかど〜でも良いんだわ・・・

(ボ〜ズなんだから書きようが無いけどね)

 

そして約束の12時・・・12時15分・・・20分・・・25分・・・来ない

楽「忘れてるよコリャ?」

M「忘れてますね〜」

横に座っていたオヤジが一言「ワシャ10時って言ったのに・・・・」

(アチャ〜!!2時間もおとなしく待ってたの?)

またまた船長に電話

楽「楽です!!上がりの時間なんだけど!」

船長「ハイハイハイハイ迎えに行きます!・・・で、どの堤防でしたっけ?」

(このボケッ!!客乗せた堤防まで忘れとんのかいっ!!!)

一々手間の掛かる渡船だこと・・・

 

荷物を積み込み出航!!・・・・しない・・・・

今度は船が堤防から離れない!

ズリズリズリ・・・ズズズズ・・・・

(オメェよ〜このまま150m先端まで行くんかいっ!?)

堤防から下がっているストリンガーを巻き込みながら・・・

・・・黒鯛を押し潰しながら渡船は進む・・・いや、這いずり廻る・・・

(船が磨り減っちまうぞ・・・・)

見かねたオヤジが堤防を蹴る!やっと渡船は堤防を離れた・・・ホッ!

やっと帰れるぜ・・・・おや?

船長が後ろを見たまま操船してる。

後方には2人乗りの白いヨットが帆に風を受けて走っている

何を言い出すかと思えば、

  船長「あれ、アベックですか!?」

(テメェ〜〜!!!!そんなことどうでも良いんだよっ!!前見ろっ!!)

  船長「でへへへへ・・・」

(どうでも良いけど、舵、左にきれてるぞぉ〜!!何処行くんじゃっ!!)

渡船は湾内をウロウロ・・・まぁ〜何処にも衝突はしなかっただけ良かったか?

 

こうなると、次は何やらかすのか段々楽しみに成ってくる。

でも渡船場は目と鼻の先・・・楽しい船旅も終わりに近い・・・

(また上手く着岸出来ねぇ〜んだろな?きっと・・・フフフ・・・)

楽しみにしていると・・・その前に一発またやってくれた!

横に居るM氏に向かって一言

  船長「船、着けて見ますぅ〜?」

  M氏「・・・・?????・・・・」

(な〜んなんだよぉ〜!!!船着ける自信ねぇ〜のかぁ〜!!!)

船長、救いを求めるような目でこっちを見る

もう、笑いをこらえるのに必死で返事なんか出ないっ!!

誰もやってくれそうも無いので、しかたなく自分で・・・(当たり前だろっ!!)

案の定、岸壁から1mくらいのところに船は止まる・・・(ウァハハハハハ)

どうするのかと見ていると、船長が飛んだっ!!!(何考えとるんやっ!!)

しかも手ブラで・・・

蹴った勢いで船は岸壁から離れて行く・・・

客3人を乗せたままの渡船・・・岸壁に立つ船長・・・異様な光景・・・・

  船長「ロ・ロープ下さいっ!!」(アホッ!!飛ぶならロープ持って飛べっ!!!)

M氏が後ろのロープを、オヤジが前のロープを同時に投げる!

・・・船長にロープが絡まる・・・・(面白れぇ〜ぞぉ〜!!)

どうにかこうにかロープをつかんだ船長は、2本同時に引っ張りだした。

船の舳先と後尾を同時に引っ張ってるんだから、なかなか船は重いっ!

うなる船長!!1馬力!!

(力まかせかい?もう腹が痛てぇ〜!!!ギャハハハハ)

  船長「アクセル少しだけ回してくださいぃ〜〜」

(そんなこと出来るわけねぇ〜だろ!!どっちに回したってオメ〜から離れるんだぞっ!!)

そう、船は岸壁に平行なんだから・・・・

船長、顔を真っ赤にして無事接岸!!(男の仕事やねぇ〜!!)

 

 

荷物を揚げて、船から降りると

  船長「どうもありがとう御座いました、また来て下さいねっ!」

(愛想だけは良いねぇ〜!)

  楽「どもでした!又宜しく!」

(二度と乗りたくねぇ〜よっ!)

そして船長、最後に一言「駅まで送りましょうかっ!!!」

ウッヒャァ〜〜!!!ダメダコリャ!!!

 

 

楽布団





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No.48 首筋の激痛! ISO蔵
今から10年以上前の話・・・・・・・・

当時付き合っていた彼女と投げ釣りに行こうという話になり、自宅から一番近くの堤防に行く事にしました。
近くの釣具屋でアオイソメを購入してとにかく何でも釣れれば良いやという感じで、堤防で投げ釣りを始めました。
土曜日の朝なのに、釣り人は我々の他にいませんでした。

彼女に投げ釣りをレクチャーしたあと、自分も仕掛けを作り、今日は大漁!
とばかりに勇んで調子に乗って投げ始めました。
そのうち大遠投〜〜!とムキになって投げて、キレはじめていきました。
確かに今日は飛距離が出るなあ。
ジェット天秤のお陰か? 釣果とは別に遠投を楽しんでいました。
そんな調子で何投目かしたときに悪夢は起きました。

更に遠くのポイントへ、と投げ方をちょっと変えて竿を振り込んだその時、
ブチン!と音がして
いきなり仕掛けが目の前にボトンと落ち、ものすごい激痛が首に走ったのです。

状況が把握出来ずに彼女に激痛の原因を調べてもらうと、きゃあ〜!という声が。
彼女はびっくりしてました。

そうです、やってしまいました。
3本針仕掛けの針のひとつが見事に首の後ろに刺さってしまったのです。
彼女に痛いから取ってくれないかとお願いすると、
針の返しがあるからすごい事になりそうとか、血がピュ−と出そうと、
こちらが笑いそうな事を真顔で言ってましたので、 え、そんなに重症なの?
そういえば、刺さっているのはちょうど首の真後ろ、ここってなんか危なくなかったっけ?
しかも簡単に抜けないという事は、針の返しまで刺さっているの?

という事で、大至急撤収して、最寄の病院に行く事にしました。
しかし、彼女はペーパードライバーなので、私が自ら運転しました。
頭を持ち上げると痛みが更に増すのでうつむいて上目使いの運転でした。
対向車の方々、怖い目線ですみません。

運転中にドックドックと脈を打つタイミングで痛みが増してきたので、もはやここまでか・・・
なんて考えながらの運転でしたが、病院の駐車場に完璧な駐車を終え、何とか最寄の病院に駆け込みました。

運良く土曜日の昼前だったので営業しており、急いで窓口に行き、首筋を見せて、
「急患だ、痛いから早くしてくれ 」とお願いしたのですが
窓口のおねいさんは笑顔、いや思いっきり笑い顔で対応してくれました。

待合室で椅子に座っている間、四六時中我々のやり取りを見ていたギャラリー
いや、
待ち人達は笑いをこらえるのに必至のようでした。

しかし、幸いな事に激痛が恥ずかしいという感覚を上回っていました。
早く順番が来ないかな〜と触るに触れない首の後ろを押さえながら待っていたのですが、
3分ほどですぐに呼ばれたました。
しかし、
『釣り針の人〜 どうぞ〜』と呼ぶのだけは止めて欲しかった。
お陰で待合室中、大爆笑になってしまったではないか。

診察が始まり、まず局部麻酔を打ち、麻酔が効くまでの間に
医者に、釣り針の返しは幾つですか と聞かれたが、いくつだったかな???
「ひとつです」
と答えたのですが、あれ待てよ、エサずれ防止用に針の付け根にも2つついていたよな?
どうなって刺さっているんだ。どっちの返しをの事を聞いているんだ?

まぁ、いっか。
とりあえずひとつという事で。
ここは病院だ、間違いがあっても何とかなる。
と、他人事の用になってきた自分がちょっと怖かった。

パチン、パチンと釣り針をニッパのようなもので切る音が聞こえた後、
麻酔が効いているので良く判らないけど、
ペンチみたいなもので、グイッと抜いているようなちょっと引っ張られるような鈍い感じがする。 
突然、
「あれぇ」 と 医者の声。

どうしたんですか?と聞いても、い、いやぁ、別に。と、ちょっと慌てた医者の返事。

気になるではないか・・・
どうなったんじゃ〜。
血がぴゅ〜と出たんかい?

結局教えて貰えず
首のちょうど真後ろにガーゼを宛てて十字にテープを張られ今晩はお風呂に入らないでねと言われ、
おまけに、こんな患者初めてだよ! 

余計なお世話だ。
俺も好きでこうなったんじゃね〜。
と腹の中で返答して診察代を払ってそそくさと病院を後にしました。

最初は心配そうな顔をしていた彼女も安心したのか、その後思いっきり馬鹿にされました。
そんな彼女も私のカミさんになり、2人の娘と幸せ?に暮しています。

また、それ以来投げ釣りには行かなくなり、釣りに行く時は必ず帽子とエリ着きの服を来るようになりました。

めでたし、めでたし。

以上、今だから笑える話でした。










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No.49 浮島のカラス Episode-1 ISO蔵

今から5,6年前のノッコミ時期だったと思いますが、勝山浮島で黒鯛を狙っていた時の話です。

その日は一日(朝〜夕方)の予定で食料も多めに買い込み、
追加用のコマセと一緒に磯バッグにしまっておきました。
釣り始めて2時間ぐらいで40オーバーの良型の黒鯛をゲットしたので、
ストリンガーを出すために磯バッグを開け、魚をつけて海に入れました。

『今日は幸先良いぞ〜! 』
と鼻歌まじりに釣りを再開し始めたのですが、しばらくして後ろの方でバサバサと羽ばたく音がしました。
振り向くと、私の荷物がまとめて置いてあるところにカラスが降り立ち、何かを散策している様子でした。
距離にして10mぐらい離れていたので追い払うのも面倒くさく、
カラス如きに何も出来ないだろう、と釣り続けていたのです。
この考えが間違いの元でした。

やがて、後方でガサゴソと音がし始めたのです。
慌てて振り返ると、
なんと私の磯バッグのフタを空け、中のコマセをくちばしで突付き見事にコマセ袋を破いたのです。
次に私のお弁当が入ったコンビに袋をがっしりとくわえ始めたのです。
それがすごい早業だったのであっけに取られていましましたが、

ふと我に返り、う〜、いかん。大事なお弁当が〜!

しかし、なぜバッグが開いたんだ???きちんと締めたはずだ。。。。あ!

そうです。
先ほどストリンガーを出したときに、フタのチャックを閉め忘れていたのです。
慌てて仕掛けを回収して竿を置き、駆け寄ったのですが、時既に遅し、
磯バックの中はコマセが散乱し、おまけにお弁当の入ったコンビニ袋が無い。
上空を見上げるとコンビニ袋をしっかりと口にくわえたヤツが飛び去っていきました。

あ〜  お弁当ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!!

はるか後方の崖の上に着地したヤツは、
こちらを見ながら誇らしげに、ゲットしたばかりの私のお弁当入りのコンビニ袋を破り、食べ始めたでは無いですか。
くっそ〜。
馬鹿にしているとしか思えん! 
人間様をなめるなよ!
それより、お昼どうするんだ。
取り返したいが、あんな高い崖登れないぞ。
タモも届きそうにないし。。。くそっ!諦めるしかないのか。

そんな言葉が頭の中を駆け巡り、
だんだんと頭にきたので、動物愛護そっちのけでその辺に転がっている大きな石をヤツ目掛けて投げたのです。

食い物の恨み思い知れ〜。
しかし、遠すぎてまったく当たらず。
悔しいかな、やがて全てを食し終えたのか、崖にゴミをそのまま残し飛び去っていきました。
浮島に釣り人のゴミが多いのはコイツらのせいか?

その後は空腹との戦いでもありましたが、根性! で夕まずめに40オーバーの良型2枚を追加しました。

うそのような本当の話でした。

しかし、浮島のカラスは恐ろしい。。。
きっと私以外にも被害者がいるはずだ。。。
皆さん、勝山浮島釣行の際は気をつけましょう!

The END.


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No.50 浮島のカラス Episode-2 ISO蔵

これも今から5,6年前の秋ころ勝山浮島に釣行した時のお話です。

この日は朝からオキアミで釣っていましたが、エサ取りが非常に多く
メバル、アジ、タナゴとお土産をある程度ゲットしたところで本命を狙う為、
エサをネリックスに変え、エサ取りをかわす作戦に出ました。
その後は小メジナの入れ喰い状態がしばらく続きましたが突然アタリがなくなり、ネリックスが残ってきました。

良し、寄った。
地合か!

やや緊張しながら、次の一投をポイントに投入してコマセを多めに撒き、ウキとにらめっこ。
仕掛けが馴染んだころ、ウキがゆっくりとシモり始め、20cmほどシモったところで止まりました。

まだ、まだ。 ネリックスは喰いが浅いと抜けるので早合わせは禁物と自分に言い聞かせ、
更に20cmほどウキがシモり始めたので 1,2,3と数え・・・・

今だ!えいっ。
ゴン!

良し、乗った!
グッググッ。(良し、黒鯛だ)
ズポッッ!
え〜、何だ、すっぽ抜け〜。

抜けた時の勢いが強かったせいか、ウキが私目掛けて飛んできましたので
慌てて竿で軌道修正したら、思いっきり竿に仕掛けが絡まってしまいました。

まずい、地合なのに。
横着して直そうとするが、絡まり方が重症になってしまい再起不能。

仕方ないので釣り座を離れ、10mほど離れた荷物の場所に行き、慌てて仕掛けを作り直す事に。

すると前方に黒い影が現れ、私の釣り座に降り立ちました。

♪〜♪〜♪ ♪〜♪♪ ♪〜♪♪(ダースベイダ−のテーマ)

そうです。 ヤツです。。 カラスです。。。

前回やられた事もあり少々焦りましたが、しかし荷物は今回足元にあるしお弁当もココにある。
取られて困るものは無いぞ、何だ、コマセでも食べるのか、はっはっは。
コマセぐらいくれてやる。
と余裕をかましていると、ヤツは動き始めました。

ん、何か突付いている、ひと突き、ふた突き、み突き。
ネリックスだ。ネリックスを突付いている、でもなんでネリックスなんだ。

 更にひと突き。
 ネリックスの袋がひっくり返りました。

 あ〜、くそっ、何てことしやがるんだ(怒)!!!!!!

 ちゃぽん!

 慌てて竿を置き、釣り座に駆けよりましたが、時既に遅し、
 ネリックスは数個を残し、海に沈んで行きました。

ヤツは身の危険を感じたのか、そそくさと飛び立っていきました。

またやられてしまった。。。

くっそ〜!

この怒りの矛先は。。。ふと見ると、舟虫共がコマセを食べている
くっそー、どいつもこいつも!!

矛先はコイツだ〜。

ヒシャクで舟虫をつぶし、コマセに混ぜる、混ぜる。
しかし、舟虫は何度見ても気持ち悪いな〜。ゴキブリに通じるものがあるなあ〜。
なんて下らない事を考えていると、冷静さを取り戻り、釣りを再開したが、
エサ取りが活性している状態ではオキアミではまったく歯がたたず、
何度かあった地合もボラに邪魔され、38cmの口太とコマイお土産を追加して帰路に着きました。

じゃんじゃん。

おそるべし、浮島のカラス。






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No.51 寒中水泳 なぞ黒

この時期になるといつも思い出すのが4・5年前の出来事です。
あれは2月の中旬頃のことでした。
ここ数年、この時期に良型のあがっている、館山の某堤防。
夜明け前から竿を出していましたが、
まったくアタリのないまま10時をまわり、コマセもなくなってしまいました。
午前中はこれまでと最後の一投。
竿を置いて、直ぐ後ろの一段低くなったテトラでバッカンを洗っていたところ、ガラガラという音。 

「なんだ?」と振り向いてみると、な・なんと竿が海へ・・・。
慌ててタモを伸ばして取ろうとしましたが後の祭り。
竿はどんどん沖へと、何物かに引かれて行きました。

愛用のちぬスペ&トーナメントXは海の藻くずか・・・?
と、20m位沖に走ったところで、堤防に沿って移動を始め、7〜80m行ったところで動きが止まりました。
近くに居たルアーマンがそれを見て、回収しようとルアーを投げてくれるのですがなかなか引っ掛かりません。
竿とリールとウキの値段が頭をよぎりました。

『えーい、ままよ!』
次の瞬間には、防寒着を脱ぎ捨て、パンツ一枚になっていました。
(さすがに、
フリ○ンにはなれなかった)

やっとの思いで、何とか竿のところまで泳ぎ着くことが出来ましたが、これからが大変でした。
片手に竿を持った状態では、なかなかうまく泳ぐことが出来ません。
しかも、魚はまだ掛かったままです。
必死の思いで、何とかテトラまで泳ぎ着いたときには、ヘトヘトでした。
私の大事な竿を持っていったのは、50cmはありそうな大ボラ君でした。
この出来事以来、私の車にはいつもフローティングベストが積まれています。



                                               


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No.52 夜間水泳 クロ吉

夏、勝山港に釣行した時のお話です。
昼過ぎ現地に到着、港内の比較的外寄りに入釣したかったのですが、
そこには既に釣り人が居たので少し内側に戻ったボートとボートの開いたスペースで釣り始めました。
普通のふかせではボートに仕掛けが引っかかりそうなので、
団子釣りで、開いたスペースを慎重に狙って団子を投げます。
夕まずめから夜釣りに突入したころ、釣友のSさんが誤ってボートの上に団子を投げてしまいました。
仕掛けがボートに引っかかり貴重なウキ(8,000円相当)をロストしてしまいました。

幸い辺りも暗くなり始めていたので、”取ってくるわ”ということで服を脱ぎ始めました。
ボートまでは、泳ぐというほどの距離ではありませんし、港内のため波も有りません。
無事ウキを回収し戻ってきました。
でも、それからが大変でした。
体中が赤くみみずばれになっていました。
クラゲにやられたようです。

パンツを履いていたのであそこは無事だったようですが、2週間くらい痛かったそうです。

夜の海で泳ぐのは危険です。
外海はもちろんですが安全そうに見える港内にはクラゲがいます。
 
 
 
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No.53 千葉の道路は恐い クロ吉

私はここ10年以上毎週千葉に釣りに行っています。
道路の空いている夜8〜10時くらいに東京の葛飾区の自宅を出ます。
5年くらい前までは、館山道が未だ開通しておらず蘇我が京葉道路の終点でした。
そこから、16号線ー127号線を通って、金谷、勝山方面に出掛けてました。
勝山まで約2時間弱くらいかかったでしょうか。
出発が遅れて16号線を夜中に通行した時は、信号は無いものとして走らないと危ないです。
赤信号かなんかで真面目に止まってると、後ろのトラックからあおられます。
2車線道路といっても一般道を80〜100km/hのスピードです。
何時通っても、同じ状況でしたから、この道路のこの時間では、これが常識だったようです。
7月〜8月の2ヶ月の釣行で、事故を見ない日は一週たりともありませんでした。
必ず、事故車が道路の隅に止まってたり、事故処理中だったりしてました。

ある正月に釣行した時のことです。
自宅を1月1日10時ころ出発、127号線で竹岡あたりを通行中だったでしょうか、
対抗車線からこちらに向かってくる車が全てクラクションを鳴らしながら走ってきます。
おかしいな〜と思ってよくみると私の車から3台前くらいの車が対抗車線にはみだしています。
クラクションを鳴らされる度に、こちらの車線に戻ってくるみたいなことを繰り返していました。

ものずげ〜酔っ払い運転です。
びびってスピードを落とし1kmくらい先に行かせました。
しばらくして追い付いてしまった時、どういう訳か右の路肩に停車していて、
私が見ている前でおもっいきりバック、後ろの車に衝突してました。

釣りに行く時、今でも、時々ふらふらしながら走っている車に遭遇することがあります。
千葉の道路は恐いです。
 
 
 
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No.54 イルカ Ryo Takeuchi

今年の春に福島の防波堤に黒鯛を狙いに行ったときの事です。
その日は、潮も澄んでてまったく当たりもないままに昼を過ぎました。
午後1時を回った頃でしょうか、沖合いの方から黒い影が一気に私の方に猛スピードで迫ってきます。
『???・・・なんだ?』
そのまま、固まった状態で様子を見ているとものすごい魚の群れです。
魚種は問わず、鯵だの黒鯛まで混じっている様子。
黒鯛も混じっているので、釣れないだろうと思いつつもやや遠めに餌を投げ込む。
異変に気付いた周りの釣り人も私の周りに群がり同時にキャスト。
そのうち、スズキ狙いでルアーを投げてた人も何かが追い回してるんだろうとキャスト。
黒い影は5分くらい(もっと長く感じたけど)続き、その後は今までの騒ぎがウソのように海は静まり返りました。
そのとき、『ぷしゅ〜!!』水しぶきが上がりみんなで目を凝らすと、10〜20頭のイルカの群れが。
どうやら湾内まで魚を追廻に来ていたみたいでした。
長いこと釣りをしてて(海は5年くらいですが・・・)初めての光景でびっくりしました。
ルアーマンの方々、ルアーにイルカが食いつかなくて良かったね^^;
 
 
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No.55 富津岬の快 【釣り番外編】 ISO蔵

この話は今から数十年前の学生時代の話です。
当時まだ二十歳前後の下半身暴れん棒将軍だった頃、
知り合いの女の子と木更津周辺で軽く飲んで、この先どうしようかと言う話になり、
ドライブがてら富津岬へと足を運びました。(今考えれば完全な飲酒運転ですね、時効ということで)

ここ周辺は昔から投げ釣り等でよく遊びに来ていたので土地感もあり、
夜は人気もなく穴場的な場所でした。(何に対しての穴場?)

岬手前の駐車場に車を止め、肝試し感覚で展望台に行こうという事になりました。
ご存知の方は知っていると思いますが、岬先端にある大きな展望台ではなく、
岬入り口付近の駐車場近くの森の奥深くに小さな展望台があるのです。
昼間はなんとも無いのですが、夜は真っ暗で非常に怖いのです。

駐車場を離れ、展望台に行く為に道路を渡り池の脇を通り、草むらに入りました。
私の右手はすでに彼女のパ●●の中に入っていろんなところをまさぐり始めていました。 
(ん、目的が違うぞ!いや、これが目的だ!)

この先は18禁、ん?掲載出来なくなってしまうので詳細な記述は止めます。
そして、しばらく右手が不自由なまま(自由なまま?)、
草むらを奥に向かって少し歩いた瞬間に急に全身に寒気が襲い、
この先は危険だ! という直感が働きました。

私は霊感は全く無いのですが、昔から直感は冴えていて嫌な感じがするところは大抵当たっていました。
しかし、すでに半ば暴走し始めていた私の下半身の暴れん棒将軍様は、
嫌な直感のそれさえも上回っていました。(だから18禁なので。。。)

足はどんどん暗闇を進んでいましたが、ふと右側前方に何か異様な気配を感じ、足が止まりました。
隣ですでにメロメロ(エロエロ)モードの彼女が私の異変に気付きました。

ん。。。何かいる。。。大きさにして50cmぐらい。。。ん。。。目が2つあるぞ。。。
形はだるまさんのような?。。。白目が光っている。。。ん。瞬きしたぞ。。。顔が大きい。。。
人では無いぞ、フクロウか、でも何だ? 新種の動物か? ん、また瞬きした。
距離にして2mほど。

その大きな2つの目は私を凝視しています。
その瞬間背筋がゾッとして鳥肌が立ち、危険!という言葉が頭に浮かびました。

さすがに暴れん棒も急速に萎え(だから18禁だってば)
その訳の判らない大きな目の物体とにらめっこをしたまま、私は1歩、2歩と後退し始めました。
なぜか目を反らすと危険な感じがしたのです。

しかし、隣の彼女には見えないらしく、どうしたの、どうしたのを繰り返している。
頼む、憑いて来ないでくれ と思いつつも相手の凝視に負けてしまった私は目をつぶって後ずさり、
10歩ほどゆっくりと下がって目を開けるとそこには何もいませんでした。

大きさにして50cmぐらい。。。
ん〜、大昔に私が釣り上げた、年無しの霊だったのだろうか。。。

ちゃんと成仏してね。


The END.


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No.56 〜超人じーさん〜 クロ吉

〜超人じーさん〜
私が所属している釣りの会には、化け物じーさんがいます。
私が始めてこのじーさんに会ったのは、今から20数年前になるでしょうか?
会のお店に立ち寄った時、お店の奥で大イビキで寝てたのがこのじーさんでした。

3年後くらいに私がこの会に入会したのですが、
それから2年くらい毎週のように釣りに同行してもらい、仕掛けのイロハから教えてもらいました。
彼は車の運転ができませんでしたから、自然と何時も私の車で一緒だった訳です。
15年くらい前には、毎年正月休みは必ず一緒に泊まり込みで釣りしてました。

そのころから彼の釣りスタイルは変わらず、一匹釣るとポイントを同行者に譲り、
”おらー、毎週一匹釣れりゃー充分だー”とか言ってました。

今年65歳の先週の彼の釣りを実況してみますと、
夜10時30分、釣具屋に到着。
さっさとコマセを作り同行者に”夜釣りに行くぞ〜、早くしろよー”って出掛けてしまい、
そのまんま次の日の朝には別の釣り場に居たそうです。
朝、そこで一匹釣って、ポイントを同行者に譲りまんまと二人で一匹ずつ釣ってきました。
すげー行動力ですが、持病の腰痛のリハビリに毎週通っていて、
”おらー動けなくなるまではこの釣りは止めないぞー”
が口癖で、きっと今週も釣りにくるんじゃないでしょうか?

私も去年の10月くらいに腰を痛めてしまい、リハビリを続けています。
でも動けるかぎりこの釣りは止められないよなって思っています。
じーさんは何時までたっても私の先輩です。
あははっ
                                         クロ吉

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No.57 姿は見えないけど・・・ Y.T
あの〜少し怖い目に遭ったので書かせて頂きます。
大黒ふ頭で昨夜22:00〜今朝3:00迄いつもの黒鯛狙いで釣行してきました。
まず始めに某防波堤に釣り座を構えました。
そこは今回初めて行く場所で、先客が3人程いました。
しかし随分早くから攻めていたらしく、帰り際にご挨拶と情報交換をしてもらいました。
そんなこんなで一通り話をしてお帰りになりました。
「さあて、それじゃバコッといきますかあ!?」
気合を入れ直し丹念に足元に落とし込んでいきます。小気味のイイ当りがが来ました。
軽く合わせると中々のサイズのカサゴちゃんです。
その後もセイゴ、フッコ、コショウダイといい出だしです。
しかし最後のコショウちゃんから当りが全く無くなりました。
「?」
潮は動いているのに変だなあ??タナを変えても駄目。
うーん・・・。
今までの活性が嘘のようです。
潮が動いている証拠に係留してあるハシケも「ギギイイ...」と動いています。
「置き竿にして一服かな?」
竿を置き、座りながら一服タイムです。
「ギギギイイ...ボソボソ」「ギギギイイ......ネエ?」「っ!?」
周りを見回します。
ですが勿論僕一人。
「気のせいか...」

「ギギギイイ...ボソボソ」

あれ〜これって・・・・
不味いのかなあ?たまにあるんですよね、こういうの。
姿は見えないけど確かに存在してる。でもそれはこの世のモノでは無い。
これでは流石に釣り所ではありません(笑)
なので早速場所移動です。(....が、しかしこれがいけませんでした。帰るべきだったのです)
今度はまるっきり反対側の通称「への字」に向かいました。
湾岸線を潜り反対側へと車で向かいます。
への字の近くまで来たのですが消防署があり、
それ以上は入れ無さそうでしたので、渋々倉庫前の岸壁を探る事に。
ワクワクしながら探ります。
「??」
あれ?おかしいな?あんなとこに人いたっけ?

通って来た時は誰もいませんでした。
しかもこの時期にコートを着ています。
蘇ります。先程の声。

どうにか気を紛らわそうとして、またタバコに火を点けます。
自分の鼓動だけが耳に入ってきて周りの音は一切聞こえません。
そうなのです!音が聞こえないのです!「やばいっ!!」
前を向いてさっきの人がいるかどうか確認をします!いません・・・・!!
後ろを振り向いた瞬間女性でした。
先程見えたコートを着た人が僕の後ろにいるのです。
しかも距離にして2~3m位w)です。
「うわああああああ!!!」
そりゃあダッシュしますよ(笑)
消防署へ一目散です。署員の方も何事かとかなりビックリしていました。

事情を話すと、「俺が見てて上げるから早く帰りなよ」
と心強い一言を頂まして車に乗り込み、署員さんにお礼を言って帰る事が出来ました....。
帰りの車中も気になって仕方がありませんでした(笑)
そんなこんなで、無事に家に帰れました。
長々すみませんでした。皆様も夜釣りはお気を付け下さいね!
出来ればお守りと数珠を持っていた方が(感じる人は)良いかも知れません。
ではでは。失礼しました。
           

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No.58 〜海は怖い〜 こーいち
ある年の初夏、釣友と二人台風接近中の東電沖提に行きました。
さすがにうねりが高くアシカ両島はダメ、沖提も根っこだけがかろうじてという状態。
オレは怖いので波がかぶらない本当に根っこに座を構え釣友もそのとなりに。
でも、ろくなアタリもなく彼は波をかぶるちょっとだけ先、
オレの座からせいぜい15mほどの場所に移動しました。

当時の彼は悪い意味で怖いものナシ、『あぶね〜からやめとけ』という制止も我関せず。
時折バッカンが流されそうになるのを押さえ込んでる姿が見えました。
小一時間は経ったでしょうか、ふと彼を眺めると波のくる方向を背にしゃがみこみ仕掛けのトラブルに対処中。
『やべ〜なー』なんて思ったその瞬間大き目の波が彼に襲いかかりました。
彼はろくに抵抗することもできずに波もろとも堤防内側に叩き落されました。
『やっちまった!』
と、竿を投げ捨てダッシュで駆けつけたその数秒間に、
彼と一緒に落ちたバッカンや餌箱などは澄んだ海にもかかわらず既に底まで持っていか れており、
目視することさえできませんでした。
ライフジャケットをきちんとつけていた彼はプカプカと放心状態でその場に浮かんでいました。

幸いなことに当て波による内側への落下だったのでそれ以上大事に至ることもありませんでしたが、
あれが引き波で外側にもっていかれたと考えたら...。
他の方にも手伝ってもらって堤防上に引き上げましたが、
この時彼はスパイクブーツを片方しか履いていませんでした。

彼曰く、
・落ちた瞬間ものすごい勢いで海底に引っ張られた
・特にスパイクに入ってきた水が海底へ引き込み必至で脱いだ
・ライフジャケットのマタ紐が股間に痛いほど食い込んだ

彼がもがき苦しみながら脱いだスパイクの片方はやはりどこにも見当たりませんでした。
その後、彼と釣りに行くときはお互い向き合って『マタ紐よ〜し!』と指差し確認をしています。

時折ライフジャケットをしつつもマタ紐をしていないとか前を閉じていない人を見かけます。
体は引き込まれライフジャケットは浮こうとする・・・
ちゃんと着用しないと体からすっぽ抜けるのは自明の理ですな。

なお同じ日、サーファーである別の友人が行方不明となり、
台風一過の翌日江○島沖に力なくうつ伏せで浮かんでいるのを漁船が発見しました。

彼は野生児で、体力や泳ぎだけでなく自然相手には強いタイプだったのですが...。
単独行動だったため彼のトラブル発生にさえ誰も気づかず、発覚したのは既に日も落ちたあと。
彼の子供は当時まだ一歳にもなっていませんでした。

今でも忘れられないそんな週末でした。

海は怖い...。

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No.59 大穴子との死闘 ISO蔵

10年くらい前だと思いますが、昔、勝山浮島に釣行したときのお話です。

その日は朝からずっと雨が降っていてとても釣りにくく、また濡れて寒くなってきたので早上がりしました。
しかも何も釣れずに坊主だったのでしょげながら港脇の駐車場で着替えを終え
、帰り支度をしていると、船着場から漁師がこちらに向かって大声で叫んでいます。

近づくと、大きなアナゴが取れたけどいらんかい?
と、聞かれたのでイエス、オフコース、とクーラーを差し出し、入れてもらいました。
大アナゴは元気で生きていたのですが、家に着くまでに息絶えるだろうと思い、
クーラーに入れたままにしておきました。

さて家について、どう料理しようかなと迷い、思いついたのが蒲焼です。
そしてクーラーを開けると大アナゴはまだ生きてました。
魚料理の本を読み、うなぎの蒲焼の捌き方を見よう見まねで、まずは目打ち、目打ち、
そんなものあるわけ無く、アイスピックを右手に左手に大アナゴを掴もうとするのですが、ぬるぬるで滑って掴めない。
まずはシメないと前に進まないということで、
頭を殴って気絶させようと首筋を掴んだ瞬間、左手の親指をぱっくりと噛まれました。

うぉおおおぉお〜いっでぇ〜〜!

あまりの痛さに腕をぶん回すとアナゴはガスレンジめがけて飛んで行きました。
そしてすかさず、ニュルリとガスレンジの下に入り出てこなくなりました。
棒で突っついても梃子でも出てきません。
敵も必死です。
なんとか尻尾をラジペンで掴んで引きずり出すとレンジ下掃除していないので、
ありとあらゆるゴミが着いた汚いゴミまみれのアナゴが出てきてましたが、
強引に引っ張り出した為、レンジのエッジで傷だらけとなり、
あまりの汚さに慌てて流しに投げ込みました。
そしてゴミだらけでヌメリがなくなった胴を掴むとくるっと頭を持ち上げ腕をガブリとやられました。
痛いの何のって、うっすら血がにじんできました。
本当に蛇と格闘しているようです。(蛇と格闘した経験はありませんが)

その後、死闘すること30分、
更に1箇所噛まれ、キッチンの床上でのたうち回り抵抗を続けたが何とか頭を叩いて気絶させる事に成功!
しかしキッチンは戦場ながらの地獄絵図。。。
おそるべし、アナゴの生命力!
こんなもの食べたら精力つくぞ〜! うぉ〜! 
と張り切って本に書いてあるとおりの作業を行い蒲焼にしましたが、
小骨が多くてまた泥臭くて大味でお世辞にも美味しいといえない代物でした。

だから漁師が気前良くくれたのか、と納得し、漁師から迂闊に物を貰ってはいけないと学習もしました。
(世の中、良心的な漁師の方が多いですが)
ちなみにアナゴの噛んだ傷跡は1週間は消えませんでした。

The END.

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